2025年7月号
正解の無いクイズ
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記録的な早さで夏日が続いています。
日本各地で大雨による被害が発生した
2022年と同じような気象とのことで、
今後の天候が懸念されます。
今のうちにできる備えを始めましょう。
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今月20日は参議院選挙です。物価高対策、消費税、少子化対策、教育無償化、社会保険・年金制度改革、就職氷河期対策、人手不足、選択的夫婦別姓、地方創生、日米関税交渉、防衛問題、企業・団体献金、金融政策、憲法改正などが主な争点として挙げられています。
中でも、「失われた30年」と称されるバブル崩壊後の長期にわたる経済停滞への施策に多くの関心が寄せられ、閉塞感からの脱却を求める国民の声が高まっています。
そういったご時世ゆえでしょうか。ここ2~3ヶ月の間、トーコーキッチンに関する依頼が集中しています。セミナー登壇3件、不動産業界誌への寄稿、介護業界団体の研修講師、大学での講義、大学卒業論文への協力2件、食堂視察3件です。どうやら現状打破するような「新たな一手」を模索した先に、トーコーキッチンのビジネスモデルがあるようです。
一方で、それとは全く異なる観点から、新聞の社説で拙著「トーコーキッチンへようこそ!」を取り上げ、不動産屋としての東郊住宅社の仕事に対する向き合い方を紹介してくださったところがありました。全国で行われる講演会を取材して、おもしろかった話・感動した話・心温まった話など、心を揺るがす情報だけを届けている「日本講演新聞」という新聞です。
見出しは「間違いない。仕事は感性が9割だ!」。トーコーキッチン開設に至ったきっかけや独自の運営方法に言及された社説は「やはり仕事は感性が9割だ。相手を思いやれる感性が相手の心を開かせ、幸せな気持ちにする。ビジネスというものは元来、そういうものだ」という言葉で締めくくられています。
そんな中、先日たまたまTVで「正解の無いクイズ」という番組を観ました。番組のサブタイトルは「誰でも考えたくなる」で、知識がなくても、みんなが「考えたい」と思える問題を出題することがテーマの番組です。一度ですっかり番組のファンになってしまいました。
例えば、このようなクイズが出題されます。
・10年後の日本で世界に一番誇れるものは何になっていますか?
・「一見無駄に見えるけど無駄じゃないもの」は何ですか?
・「梅雨明け」のように宣言したら世間で注目される新たな「○○明け宣言」とは?
・ここ2000年間の流行語大賞を決めるとしたら何になりますか?
・出会って10秒で「こいつ頭いいな」と思わせる方法とは?
・今あえて紙で販売するべき本はどんな本ですか?
・梅雨の時期に超満員になる屋外イベントとはどんなイベント?
このようなクイズを各業界の天才奇才10名ほどに出題し、各々自由な発想で回答します。番組出演者3名がそれらの回答について意見を交わし合い、その中から「最も正解っぽい」「最もおもしろい」ものを1つ選び、それを現時点での仮の「正解」と結論づけるのです。
そこで、突然ですがクイズです。
賃貸物件の立地・築年数・設備に関わらず、また、オーナー負担が一切なくとも、入居者を惹きつけて継続的な高入居率を実現できる新たな入居者サービスとは?
先月、来春大学進学予定者の親御さんからお部屋探しのお問い合わせがありました。東郊住宅社の次年度に向けた繁忙期がスタートです。きっかけは、やはりトーコーキッチンです。10年前、上記クイズを自問自答したときに導き出した東郊住宅社の回答です。
現状の閉塞感から脱却するための「正解」は容易には見つけられないのでしょう。そして、誰かが与えてくれるものでもないのでしょう。それゆえ私たちは、この「正解の無いクイズ」にとことん向き合い続けること、トーコーキッチンという一つの答えを真の「正解」とするために研鑚し続けること、そして常に自分の感性を磨き続けること、それらいずれも怠らず、東郊住宅社としての新たな答えを導き出し、生み出し続けたいと思います。
大変ありがたいことに、私たちは当通信をご覧の皆さまから不断のお力添えを賜っています。そのことに心から感謝し、目の前に居る一人ひとりの入居者にしっかりと寄り添う大切さと、どのようなご時世であってもそれを継続する意思の再確認をスタッフ全員で行いました。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
書籍「トーコーキッチンへようこそ!~日本一『味どう?』と聞いている不動産屋の話~」好評発売中!
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