2008年8月号
残暑お見舞い申し上げます。
残暑お見舞い申し上げます。 暑い盛りとはいえ、朝晩に涼しさを感じるようになりました。 お元気にお過ごしのことと思います。 この時期、来客数は少なく、当社も社員が交代で夏休みをとらせて頂き、減速運転をしています。とはいえ、入居、退去、入居者要望への対応と気は抜けません。最近の入居者要望では、入院してしまってレンタルビデオを返せなかったので、代わりに返してほしいとか、鍵の具合が悪く鍵をかけないで出社してしまったので、かけておいてほしいというものがありました。違法駐車、騒音はほぼ毎日要望があります。こういうサービスは賃貸借契約で、貸主の責任でも、義務でもないのですが、入居者が快適な生活を送るためには必要なサービスです。当社では、これを入居者サービスと呼んで徹底してやります。住宅の購入と賃貸を比較するとき、入居者サービスを考慮すると、賃貸の方が得、賃貸の方が良いという評価を受けたいものです
原油高、食料高がすすみ、物価が上がりはじめ、生活防衛のため節約をするようになっています。生活の圧迫を受けて、家賃延滞が増えるのを心配する声もあります。当社では今の所、延滞は増加していません。治安の悪化を心配する声もあり、事実理由のない刺傷事件がたびたび報道されています。日常業務、接客にこれまで以上に気を付けるよう申し合わせています。 来年の10月から「住宅瑕疵担保履行法」が施行されます。新築住宅を引渡す建設・不動産業者は、新築住宅の10年保証を可能とするよう金銭の供託か、保険加入を義務づけてられます。 金銭の場合、1戸の時、2000万円、10戸の時3800万円、100戸で1億円を10年間供託しなければなりません。保険は1戸当たり、8万円から10万円になるそうですが、審査があり、設計段階から関与させなければなりません。この法律が、住宅供給、とりわけ賃貸住宅供給にどういう影響を与えるのか、研究しなければなりません。昨年の改正建築基準法が、大混乱と住宅着工の大幅減少を引き起こしたことを考えると、今度こそ相当研究しなければなりません。
今現在アパート・マンションを経営しているオーナーの皆様にとっては、供給が減少し、市況改善に役立つという良い影響があります。 建築費の高騰につづき、法律強化という予期しない状況が発生し、アパート・マンション経営に影響を与えています。今後も消費税の増税などにより、新規供給が減少したり、建築費が高騰したりしそうです。環境変化が激しいので、対応を間違えないようにしていきます。 今年、私立大学の半数が定員割れにおちいっているという報道がありました。 今後も18歳人口の減少が続くため、定員を集められない学校が増える見通しです。 桜美林学園が、淵野辺駅から5分の横浜線の線路沿いに230戸の学生寮をつくる計画を発表しました。2年後には5階建てと9階建ての2棟が完成します。 学校が学生サービスを強化して、学生集めに力を入れてきています。その分、民間アパート・マンションの学生需要を奪われます。 ここでも、新しい形の競争が始まります。
これまでも新入生の時は、学生寮に入るけれども、慣れてくると一般アパート・マンションに移るというパターンがありました。家賃や借りるときの初期費用や入居者サービスを充実させて、学生寮と競争することになります。充分勝てる競争だと思っています。 変化の早い時代ですが、柔軟に対応し、競争に勝ち、良い賃貸住宅経営を続けていこうと考えています。 オーナーの皆様の御支援を感謝しています。 これからも宜しくお願い致します。
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