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The Newsletter for Owners
2011年9月号
入居者に異変が起きています。
秋の気配がしてきました。 朝晩はすっかり涼しくなり、虫の声も聞こえてきます。 いかがお過ごしでしょうか。 この夏は節電が求められていましたが、予定の15%を超える20%の節電が達成されたそうです。国民は本当に真面目です。当社も工夫して電気料が半分になりました。 台風12号が大雨をもたらし、近畿地方を中心に大災害になりました。今年は災害の多い年です。幸いお預かりしているアパート・マンション・駐車場には被害はありませんでした。 3月11日以降の大震災と原発事故のショックによる不況感はまだ続いています。 部屋探しの来客が、当社では前年比3割は減っています。成約は2割減っています。 他方退室は例年を上回っています。退室理由で目立つのは「実家へ帰る」という理由です。経済的理由から独立した生活をあきらめる方向に進んでいます。それは単身者も家族持ちでも同じです。相模原市の人口統計でも、8月は前月比100人減と市の広報にありました。相模原市の人口はこれから継続的に減少すると思われます。 商店街でもシャッターを閉めたままの店舗が増えてきています。最近急に増えたコインパーキングも空きが目立ち、値下げ競争をしています。 私の通勤路にある淵野辺2丁目の工場が3軒廃業し、そのうち2軒は更地になり、あとの1軒は建て売り分譲になってしまいました。工場の撤退も増えています。
最近、入居者に異変が起きています。 生活に困って生活保護を受ける人が増えています。 事例1 50代の独身男性。東電関係の工事のガードマンの仕事をしていたが、東電の工事が東北の被災地の仕事を優先したため、相模原の仕事がなくなった。そのため生活保護を受けることになった。 事例2 40代の独身男性。産業機械の製造の仕事で下請けの工員だったが、リーマンショックで仕事が激減しクビになる。腰痛があって、他の仕事が出来ない。生活保護を受けることになった。 事例3 30代で子供2人の女性。自営で中古車販売の仕事をしていた夫が、事業が不振で廃業。夫が実家へ仕事を探しに行ったのを機に、形式的に離婚して母子手当をもらいながら働く事にしているが、今の家賃を払えないので安い家賃の所へ住み替えを検討中。該当物件が当社にないため、他社で探すとのこと。
こんな風に入居者の生活にも嵐が襲ってきています。 入居者の事情を良く把握しながら、大きな事故、解決不能な問題に発展しないように、 初期のうちに解決していく事を心がけます。貸主と借主の双方に良い方向に解決をはか ります。特別な方法はありませんが、入居者の状況を正確に把握することが必要です。 賃貸住宅経営を成功させるのには、難しい状況になってきていますが、その中で最善を 心がけます。 入居者が安全で快適に満足して住んでくれて、それが 永く続くことが賃貸住宅経営の成功に繋がります。 これからもオーナーの皆様のご支援を得て、 良い賃貸住宅経営を続けていきます。
11月19日(土)にオーナーセミナーを計画しています。 今回は災害について考えてみたいと思い講師を探し中です。 相模原に起こりうる災害、あるいは大地震の時相模原の街で何が起きるのか、あるいは賃貸アパート・マンション経営に大災害がどう作用するのかということについて考えてみたいと思っています。 改めてご案内致しますので、是非ご参加下さい。 まだまだ暑かったり大雨が降ったり大変な日が続きますが、お体ご自愛のうえ、実りの秋をお迎え下さい。
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