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The Newsletter for Owners
2020年10月号
「今あるものをより永く」と「想定外のシステムエラー」
爽やかな秋になりました。
雑草が穂をつけ、重みで頭を下げています。
柿も赤くなり、栗は割れて実をのぞかせています。
お元気でお過ごしでしょうか。
今あるものをより永く
池田 信
コロナは世界で3,300万人以上が感染し、100万人以上が死亡しています。
終息はまだまだ見通せません。
コロナの影響は経済・社会全体に及んでいます。倒産廃業、リストラ、失業、生活苦などのニュースが溢れています。9月末発表の基準地価は3年ぶりに下落しました。
とはいえ、ご近所ではアパートが3棟新築されていて、うち1棟は完成して間もなく6戸のうち3戸が入居しました。建て売り住宅も9棟建設が進んでいます。
老年の大工さんが朝6時には仕事をしています。
今新築されたアパートは、少なくとも今後30年は稼働するでしょう。
家を買う人は、大体35年の長期ローンを使います。
2050年には、1億人を切る人口減少が進んでいる中で果たして成算がもてるのでしょうか。
賃貸住宅経営では、新築よりも今あるものを永く稼働させることが大事です。
それには入居者ニーズを把握して、それに寄り添う経営が必要です。
当社はこの方向を目指します。
これからもよろしくお願い致します。
想定外のシステムエラー
池田 峰
先日、当社が使用している賃貸管理システムの一部で突如エラーが発生しました。幸いにも、長年にわたり信頼を寄せているシステム会社の皆さんによる迅速な対応のおかげですぐに復旧。事なきを得ました。しかし、問題は「なぜエラーが発生したか?」です。それが判明しない限り、再び同じエラーを引き起こしてしまいます。
調べてみると、今回のエラーは、あるデータを入力した後に発生したことがわかりました。そこで、エラーが発生した状況を再現してみたのですが、その手順に問題は見当たりません。しかし、やはりエラーが発生してしまいます。困りました。
……と、システム会社の担当者に伝えたところ、なんと即座に原因が解明されました。原因は「20年を超える入居記録」でした。つまり、この賃貸管理システムが設計された際には、同一人物が同一賃貸物件に20年を超えて入居し続ける事態を想定していなかったのです。それゆえ、21年目の情報を入力するとエラーが発生してしまったというのです。
今から20年前となる2000年は20世紀最後の年。SMAPの「らいおんハート」が流行し、シドニーオリンピックが開催され、Amazonが日本版サイトをスタートさせ、イチローが野手として日本人初の大リーガーになった年です。こうして20年という歳月を振り返ってみると、「20年を超える入居」を当然のように想定するのは難しいことなのかもしれません。
今回、当社で発生したエラーを受けてシステムの改良が行われました。これでもう、同一人物が同一賃貸物件に何年お住まいになっても大丈夫です。入居記録は入力し続けられます。
先月14日に青山学院大学は「2021年度に関しては、原則として対面授業を実施する方向で準備を進めていく」との発表を行いました。そのわずか数日後、ご親戚に「淵野辺ならトーコーキッチンがある」と聞いたという新入生の親御さんから来春に向けたお部屋探しのご相談がありました。
また、先月の当通信でご案内した当社の新たな入居者サービス「ゴーヨーキーキー」では、さっそくご依頼をいただきました。床掃除のお手伝いでした。物件の管理会社である当社に依頼できることも、当社スタッフが一緒に作業することも、大変喜んでくださいました。
これから新たにお付き合いが始まる方にも、10年20年を超えるお付き合いの方にも、当社がご縁を賜った管理物件入居者すべての方々には、これからも安心・安全・快適な暮らしを送り続けていただきたい、少しでも永いお付き合いをさせていただきたいと思っています。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
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