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2014年2月号
春の移動シーズン到来。例年より出足が遅いその理由とは?
立春も過ぎ、少しずつ暖かくなってきました。
早咲きの梅はもう見頃を迎えています。
関東は春になってから雪が降ることが良くあるのですが、今年も2月8日、9日と大雪になりました。45年ぶりの大雪だそうです。相模原は30cm以上でした。2日間全員でアパート・マンション・駐車場の雪かきをやりました。幸い9日の日が暖かかったので、雪が凍ることなく助かりました。最近は近隣の人からも、町内で雪かきをやっているがアパート・マンションのところは誰もやっていないのでやって欲しい、と言われます。管理会社としての認知がすすんできていると喜んでいます。
春の移動のシーズンになりました。今年は例年より出足が遅い気がします。
その理由として次のように考えています。
学生については、大学全入時代を迎えて、学生が進学先を決めるのを急がなくなったという理由があると思います。国公立の後期発表のある3月中旬まで進学先を決めるのを延ばすのではないかと思います。とすると、2月後半から3月中旬に部屋探しのヤマが来ることになります。
もう一つの理由は、都心の大学より、地方や地元の国公立への進学を選ぶという理由です。下宿してまで都心にくる理由がなくなったのです。この理由が当たっていますと、入居者が減ることになります。 社会人については就職・転職による新しい人の流入が減り、同じ相模原での住み替えが増えています。
住み替える理由は、家賃を減らしたいという理由が目立ちます。NECや関連のルネサスが5千人を超える大規模なリストラのニュースがあります。当社はNECの提携店なので、NECやルネサスの方も大勢住んでいます。退室に繋がらないか心配しています。 いずれにしても相変わらず厳しい経済状況です。
1月の退去者の退去理由の3分の1は、実家へ帰るという理由でした。まだまだ明るい兆しは見えて来ません。 店舗や事務所も空きが増えています。淵野辺でも昨年末に4軒の店舗が廃業しました。いずれも40年~60年経つ老舗です。先週の業界内ニュースでも、町田の店舗・事務所のテナント募集が30~40件も出ていました。町田はこの近辺で一番大きな商業の集積地ですから、こんなに空きが出ることはこれまで考えられない事でした。
募集条件も保証金5ヶ月~10ヶ月と淵野辺と大して変わりません。相模大野や小田急相模原は市の主導で再開発が行われ、新しい商業施設が次々に完成していることと関係があるのでしょう。良い立地に良い店舗を持つことが容易になっています。それだけに競争も激しくなっています。 時々近隣の街を散策しますが、やはり空き店舗が増えていると実感します。
地方に行くと特に目立ちます。釧路の街は、駅から北に向かって幅員50mもの道路が真っ直ぐにのびているのですが、開いている店舗はいくつもありません。広い歩道に手入れの行き届いた植え込みや花壇やモニュメントと銀座に負けないくらいですが、歩いている人はまばらです。地方の大変さは想像を絶します。それでも豆腐屋さん、花屋さん、和菓子屋さん、床屋さんなどが良く手入れされた店内で繁盛しているのを見るとホッとします。
不動産の方でも、40年50年と営業してきた同業者から廃業の通知を頂くことが増えてきました。社会が大きく変わってきていると感じます。 最近の来客に高齢の人が増えてきています。 立ち退きとか、子供のそばに来たいからとか理由は色々です。 お預かりしているアパート・マンションで、築30年位で駅から2kmとか3kmとか離れている物件の1階に高齢者を迎え入れた方が良いと思い出しました。女性の平均年齢は90歳近いので、70歳の方でも20年住んでくれる可能性があります。男性でも15年を超えるでしょう。見方によっては良いお客様です。
当社は以前から高齢の方、概ね65歳以上の方からは約定書を書いてもらって受け入れています。一つは、自力で生活ができなくなったら退去するという約束です。もう一つは、万一室内で死亡した時は6ヶ月分の家賃を払うことと、床・壁・天井の全てをリフォームするという約束です。この約束をしてくれない方はお断りしています。これからは、この約束をしてくれた方を迎え入れる時は、台所をガスからIHクッキングヒーターに変え、トイレと玄関には手摺りを付けるサービスをオーナー様にお願いしようと思っています。入居者が住みやすくなるのと、火事の心配を無くす為です。両方で10万円以内で出来るでしょう。
2月21日(金)から青山学院大学相模原校舎内でアパート・マンションの案内をします。約1ヶ月間です。これまでは青山学院本校前でのチラシ配りを10回、麻布大学前でのチラシ配りを5回やっています。いよいよ新入生獲得競争です。 当社で管理しているアパート・マンションの入居者からのご紹介が成約の3分の1を占めています。
色々な入居促進手段を使って、入居者獲得に努めます。
最後の最後はオーナーの皆様のご賛同が必要です。
よろしくお願い致します。
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