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The Newsletter for Owners
2021年7月号
「賃貸住宅経営で大切なこと」と「来シーズンのお部屋探し」
梅雨に入り雨の日が多くなっています。
今更ながら四季の素晴らしさを感じます。
お元気にお過ごしでしょうか。
賃貸住宅経営で大切なこと
池田 信
近隣に住宅・アパート・マンションが新築されています。いずれもいつの間にか完成し、いつの間にか人が住んでいます。相模原市の人口は横ばいで増えていませんから、市内の移動でしょう。空いた方が心配になります。
死亡事故を起こしたアパートの則武地所の物件が怖いのは、合法的に建てられていたということです。建築の許可をとり、完成検査も受け堂々と流通していました。
アメリカでもフロリダで12階建ての高級リゾートマンションが大規模に崩落し、現在の所死者11人、不明154人と伝えられています。築40年なので欠陥工事か経年劣化か現在調査中です。
賃貸住宅経営としては建物に起因する事故は絶対にあってはならないことです。管理をお引き受けしている当社は建物管理を一層注意して行います。入居者に安全に快適に住んでもらって家賃を払って頂くのが賃貸住宅経営です。
建物管理上無視できないのが入居者からの要望です。雨漏り・結露・カビ・亀裂・建具の不具合等の要望の背後に建物の問題が隠れていることがあります。入居者要望に誠実に向き合うことが大切です。
今後ともよろしくお願い致します。
来シーズンのお部屋探し
池田 峰
「自宅で最期を迎えるって、自然なことじゃないの? むしろ幸せなことじゃないの?」
5年ほど前のことです。南アジアから海外赴任してきたばかりだという研究者の方のお部屋探しをお手伝いさせていただきました。ご希望に適った物件をいくつか提示し、他に比べて安い家賃設定になっている一室を、その理由と共にご紹介した際の反応が冒頭の台詞です。続けて、「私の国ではみんな当然のようにそう考えますよ」と。
入居者らが死亡した、いわゆる「事故物件」について、どのような状況の物件をその該当としてお客さまにお伝えすべきかをまとめた指針が、国土交通省から初めて公表されました。
今までは、宅建業法で心理的瑕疵に関する告知義務がありながらも、それに関する明確なルールが存在しないため、その判断は個々の業者に委ねられてきました。しかし、受け手の感情が重要視されるデリケートな事案です。超高齢化社会に備え、整える必要があります。
今後、パブリックコメントを参考にした上で決定される運びですが、今回の指針では老衰や病気などの自然死、転倒や誤嚥などの不慮の事故死は、原則的に告知不要とされています。自然の摂理への尊重と、物件の正当価値回復・維持・確保となるよう期待しています。
話は変わり、先月のことです。6月5日に来春受験のお子さまを持つお母さまからご連絡をいただき、当社における来シーズンのお部屋探しが始まりました。トーコーキッチン運営開始以降、お問い合わせの始まりが年々早まっていたものの、今までは7~8月でしたので、今回は大幅な記録更新です。当社管理物件と入居者サービスへのご期待の高さを感じ、大変身の引き締まる思いです。
当社からオーナーの皆さまにお送りしている月次報告書に、今月から担当者によるコメントを添えさせていただくことにしました。報告書の補足説明、建物の最新状況、入居者の近況、今後へのご提案、日頃のお力添えへの感謝などが中心になるかと思いますが、いずれも数字からのみでは読み取れない、その背景にあるストーリーです。担当者はラブレターとして心を込めて記させていただきます。ご一読いただけますとうれしいです。
たとえ未受験であっても、たとえ入居10ヶ月前であっても、お部屋探しのご相談をしてくださるお客さまがいらっしゃることに心から感謝し、そのご期待を上回るべく、当社管理物件における暮らしの質向上を追求していきたいと思っています。
「東郊さんの物件でよかった」というお客さまの声を、もっと聞きたく思っています。
引き続き、お力添えの程、何卒よろしくお願い申し上げます。
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