2025年6月号
不測に敵うために
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紫外線も日差しも強くなり、
緑が深みを増してきました。
アゲハ蝶が舞っています。
気候に誘われて街中を歩いてみると、
夏の装いが多く見られるようになりました。
お元気にお過ごしでしょうか?
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TVを観ると、夏商戦に向けたCMがたくさん流れ始めています。食料品・ビール・旅行など真夏の演出で購買意欲をそそるものもあれば、エアコン・虫よけ・日焼け対策・ダイエットなど夏への備えを喚起させるものもあり、季節を先取りして放送されています。そのため、実際にCMを観た日の気候との間にギャップが発生することも当然あります。
先月末はそれが顕著でした。東京都心の最高気温が2日連続20℃以下となり、5月30日にいたってはなんと16℃台。最高気温が16℃というと、冬の始まりとなる11月頃や冬の終わりとなる3月頃の気候になるので、いかに寒い日だったのかがわかります。
改めてこうして数字で見てみると、その気温差に驚きます。以前、当通信でもお伝えしましたが、7度以上の気温差は寒暖差疲労や寒暖差アレルギーを引き起こしやすいと考えられています。そんな気温差の激しい日がこの7日間で3日もあったのですから、やはり異常気象です。皆さま、日頃の体調管理にお気をつけください。
話は変わります。
私事で恐縮なのですが、最近、当通信をご覧の方から「読みやすい」「おもしろい」「勉強になる」などとお褒めの言葉をいただくことが多く、もう木に登りそうです。……ウソです。もちろん、一日ご機嫌に過ごせるくらいとても嬉しいのですが、同時に恐縮し、より緊張して書くようになりました。なぜなら、自分の作文力を知っているからです。
私事で恐縮なのですが、最近、当通信をご覧の方から「読みやすい」「おもしろい」「勉強になる」などとお褒めの言葉をいただくことが多く、もう木に登りそうです。……ウソです。もちろん、一日ご機嫌に過ごせるくらいとても嬉しいのですが、同時に恐縮し、より緊張して書くようになりました。なぜなら、自分の作文力を知っているからです。
どの程度の力量かというと、「たまたま本を出版させていただけたが、ヒット作は書けない」力量です。これは自虐ではありません。本を出版し、今のところ(今のところ?)爆発的には売れていない実績に基づくものであり、世の中から突き付けられている現時点での客観的評価です。だから(悔しいですが!)天狗になるレベルでは到底ないと自覚しているのです。
今年の繁忙期は例年に比べてピークと終わりがはっきりしないまま、お部屋探しのご来店が続いています。通学困難が理由のお部屋探しは例年GWや夏休み頃が多いのですが、今年は4月の1~2週目で部屋を探して、GW前の入居を希望されるケースが多かったのが印象的でした。先行き不透明な景気と止まらない物価高からでしょうか。「ちょっと遠いけど、頑張って自宅から通学してみよう」と、一人暮らしのハードルが上がったためではと感じています。
そんな中、先日「消える私立短大、45校が閉学決定 25~27年度に募集停止へ」というニュースがありました。この数字は私立短大(全282校)の約16%に相当します。また、そのニュースを裏付けるかのように、「2024年の出生数が初の70万人割れ」というニュースが報道されました。国の想定より15年早い結果だそうです。
近年、毎年のように繁忙期の動向が変わりつつある中、景気と少子化が一層その動向を変え、未来予測をさらに困難なものにすると考えられます。今年は5月の退室によって発生した空室も繁忙期同様にすぐ入居者が決まったけれど、来年も同様の結果かどうかはわかりません。
当然、私たちはその不測に敵うための準備を行い、結果でお応えするべく全力で努めます。しかし、不測に敵うにはそれだけでは不十分です。異常気象を元気に乗り切るには日頃の体調管理が重要なように、物件の日頃のメンテナンスが重要になってきます。そして、主観的評価だけではなく客観的評価も大切にし、相対評価だけではなく絶対評価でも選ばれる物件づくりを維持・継続することが重要になってきます。
これを私たちの業務に置き換えて考え出した一つの解が「トーコーキッチン」です。運営開始からまもなく10年を迎える今、大学卒業後もそのまま住み続ける入居者が増えています。社会人など学生以外の入居者も順調に増えています。
これからも私たちは現状に甘んじることなく、緊張感を持って皆さまの大切なご資産の価値を最大化すべく企業努力を続けていきます。
引き続き、ご理解・ご協力を賜れますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
書籍「トーコーキッチンへようこそ!~日本一『味どう?』と聞いている不動産屋の話~」好評発売中!
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