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The Newsletter for Owners
2023年12月号
基本の「基」
葉は色付き、落ち葉が舞っています。
街は師走の慌ただしさと、
クリスマスの眩さを帯びています。
お元気にお過ごしでしょうか。
基本の「基」
池田 峰
冬の匂いがするようになりました。季節も慌てて冬へと移り変わろうとしているようです。朝晩の冷え込みが増してきた分、日中が暖かな日の寒暖差が激しく感じられます。前日との気温差が大きい日も続いています。
木々もこの寒暖差には戸惑いを見せているようです。並木通りでは一様に紅葉とはならず、風の通り方、吹き抜け方によって変わってくるのでしょう。同じ通りの同じ種類の木々でも葉の色や量がまちまちになっていました。
そんな中、最近、体調を崩したという声をよく耳にします。病院に行ってもコロナやインフルエンザなどではないといわれるが、だるくてなんだか体調がすぐれないというのです。
どうやら、気温差が大きい(7℃以上)と起こりやすくなる「寒暖差疲労」といわれる気象病があるそうです。体温を調節する自律神経がいつもより過剰に働いてしまうことによって、体の冷え、倦怠感、頭痛、肩こり、めまい、食欲不振、イライラ、不安、アレルギー性鼻炎など様々な症状が出るとのことです。
「寒暖差疲労」の対策と予防は、寒暖差に負けないような冷えにくい身体をつくることといわれており、具体的には「身体を内と外から温める」「適度な運動をする」「質のよい睡眠をとる」などが挙げられていますが、気象病という聞き慣れないカテゴリーの病であっても、やはり健康管理の基本の「基」が大事ということなのでしょう。
先日、マーケティング専門紙である日経MJの一面で、すし居酒屋「や台ずし」が取り上げられていました。木の温もりを感じる店内で本格的なにぎりずしがリーズナブルに楽しめることから、居酒屋といえどもファミリー層までも取り込んでいる人気店です。
その人気は店舗数にも反映され、居酒屋を主力とする外食企業の中で4番手にまで伸びているとのことでした。淵野辺駅北口にもあるので、ご存知の方も多いかと思います。調べてみたところ、淵野辺の周辺では相模原駅に2店舗、矢部駅に1店舗、古淵駅に1店舗、成瀬駅に1店舗ありました。
お気づきでしょうか? そうなんです。出店地に比べて家賃の高い橋本駅と町田駅には出店していないのです。家賃でコストを抑えた分、より良質な料理を提供するためだそうです。
しかし、「や台ずし」が繁華街の一等地ではなく住宅地が広がるエリアに出店する理由は、単に家賃が安いからではありません。繁華街の一等地にはない利点が他にも及ぶからなのです。繁華街から離れることにより競合が少なくなること、住宅が多いことからファミリーを含む幅広い客層を獲得しやすくなること、そして、周辺住民からの人材確保がしやすくなることが例に挙げられていました。
また、店舗内装工事はグループ会社が行うため、施工コストを抑えられているのも強みだそうです。実は、「や台ずし」の運営会社であるヨシックスの祖業が建築設計会社なのです。全てはリーズナブルでおいしい料理を提供して、お客様に喜んでいただくための工夫です。
このように特性をしっかり把握し、それに工夫を加えて活かし、お客様に喜んでいただけるサービスとして還元する姿勢は、私たちの仕事に通じるところが多く、とても勉強になりました。まずはお客様に喜んでいただくこと。やはりここでも、基本の「基」が大事です。
今月に入り、各大学の推薦入試の結果が出揃い、物件のお問い合わせ数が急激に増えてきています。今年は例年よりも、物件内見予約に併せてトーコーキッチンでの試食を希望してきてくださる方が増えています。関心の高まりを感じます。
いよいよ繁忙期のスタートです。先日、大学で開催された推薦入学者向けの不動産相談会は昨年同様に大変な盛況ぶりでした。オーナーの皆様からお預かりしている大切な物件と私たち東郊住宅社の特性を活かし、「東郊住宅社に任せてよかった」「東郊住宅社の物件に入居してよかった」の声を一つでも多くいただけるよう、新たなご縁をつないでまいります。
スタッフ全員が笑顔で元気に、当社に関わる皆様に喜んでいただく仕事を丁寧に積み重ねる。
その基本の「基」の大事さを肝に銘じ、新たな一年を迎えたいと思います。
来年も何卒よろしくお願い申し上げます。
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