オーナー通信セミナー開催報告やオーナー様に役立つ情報、お届けします。
The Newsletter for Owners
2020年4月号
「徹底した危機管理を」と「多元的な視点で」
春爛漫の季節になりました。花も木も一斉に活気づいています。
3月29日には満開の桜に雪が積もり、驚きました。
お元気にお過ごしでしょうか。
徹底した危機管理を
池田 信
新型コロナウイルスが世界中を荒れ狂っています。他国と比べ感染者の少ない日本もまだまだ油断ができません。
オリンピックは延期になりました。学校の再開の予定はまだたっていません。
外出の自粛を求められ、街から人が消えました。旅行、観光、集会、スポーツ、音楽イベントが無くなっています。経済に大きな影響が出るのは必至です。
賃貸住宅経営にはどのような影響があるでしょうか。
当社では学生が引越しの時期を決めかねています。景気が低迷することによって部屋探しの人が減ることや、収入が減ることによって、賃料の下押し圧力がかかることが予想されます。政治の方から賃料の減額要請がある可能性もあります。
万一、入居者から患者が発生した場合は、退室リスクや大がかりの消毒作業や風評被害も考えられます。通常の稼働に戻るまで一定の期間が必要になるでしょう。
賃貸住宅経営も事業経営ですから、経営リスクはあります。社会的変動による影響と無縁ではいられません。当社内で、あるいは当社社員が感染を起こさないよう最大限注意します。
オーナーの皆様のご協力もあおぎながら、難局を乗り越えましょう。
これからもよろしくお願い致します。
多元的な視点で
池田 峰
2020年の繁忙期が終了しました。
まずは、過去5年で一番の結果となった昨年とほぼ同じ好成績となりましたこと、ご報告させていただきます。トーコーキッチンも順調です。これもひとえに、日頃よりオーナーの皆さまから賜っておりますお力添えのおかげです。心より御礼申し上げます。
不動産ポータルサイトLIFULL HOME’Sが会員業者763名から回答を得た「新型コロナウイルス感染症に対する不動産事業者の意識調査」の結果が3月19日に発表されました。
その中の売上状況に関する調査によると、賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介・売買分譲、そのいずれの業態においても「2月の売上高は7割以上が前年割れ」という、新型コロナウイルスの影響による不動産業界の大変厳しい情勢を結果でした。
おかげさまで当社は、昨年の好成績に甘んじることなく、スタッフ一同懸命に取り組んだ結果として1月・2月ともに前年を上回ることができました。しかし、3月は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、先述のとおり、1~3月の通算で前年同様の結果となりました。
今月4月に入り、青山学院大学と桜美林大学が登校禁止の発表を行い、遠隔地で受講できるインターネットで授業を行うことを決定しました。期間は未定で、「少なくとも夏休み」までとされています。それゆえ、収束の気配が見えない新型コロナウイルスが賃貸経営に及ぼす影響はまだまだ続くことが想定されます。
緊急事態宣言や都市封鎖がささやかれ、健康的不安・経済的不安を駆り立てられる情報が日々飛び交う中、学生時代の全盲の友人から教えてもらったことを思い出しました。
その友人の趣味はスクーバダイビングでした。当時の私は、スクーバダイビングといえば海の中に広がる未知の世界を「見て」楽しむスポーツだとしか思っていなかったため、趣味となったその理由を友人にたずねてみました。すると、その答えは「深度の違いによる気圧の変化が楽しいから」というものでした。かつてないほど激しいカルチャーショックでした。
入居者の皆さまに安心・安全な生活を提供し続けること。オーナーの皆さまに安定した賃貸経営を実現していただき続けること。それらを今後も変わらず実現させ続けるために、自身がたまたま見えている世界を一元的に捉えるのではなく、思慮を巡らせて多元的に判断し、地に足のついた対応を丁寧に積み重ねていく所存です。
心と体の健康を第一に、皆さまご自愛くださいますようお願い申し上げます。
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