オーナー通信セミナー開催報告やオーナー様に役立つ情報、お届けします。
The Newsletter for Owners
2015年4月号
今年は新入生に限り仲介手数料を50%割引に
桃・桜・こぶし・雪柳など一斉に満開になりました。
春爛漫です。
お元気にお過ごしでしょうか。
1月から3月までの春の移動の時期が終わりました。
例年以上の入居者を集め、ほぼ満室になりました。残念なことにいくつか空室になってしまった所もあります。これからも少しずつ部屋探しのお客様が来店されますので、何とか入居者を見付けていきます。
この時期は退室する人と入居する人とどちらも多いので、退室立ち合い、工事手配、契約、入居立ち合い、日程調整で忙しい日が続きました。退室予定者に退室日の確認を何度もしてしまい、早く出て行けと言われているようだと怒られました。話の仕方が悪かったのでしょう。あくまでも現入居者の都合が優先です。
今年は景気回復の影響を受けているのか、日本全国広く入居者が集まりました。家賃の値下げ交渉も少なくなっています。ところが新聞によりますと、学生に対する実家からの仕送りは、ここ30年で最低の月88,500円で、地方の景気回復の遅れを反映しているのだそうです。こういうまちまちの現象にも格差を感じます。
当社で今すすめているインターネットの事前引き込み、冷蔵庫・洗濯機の設備化、防犯カメラ・宅配ロッカー・ゴミBOXの設置はいずれも好評でした。もうこれから先はエアコンと同じように標準装備になっていくのでしょう。
一時業界でサービスアパートメントといってカバン一つで引っ越せるように、家具・家電・寝具・食器などを揃えるアパートを目指す動きがありました。これは定着しなかったのですが、もう一度設備化がすすんできています。
以前は他人の使った冷蔵庫・洗濯機を嫌う人がいましたが、現在は全く抵抗がないようです。常識は変わるのだと感じています。部屋を決めた理由に上記の設備が決め手になったという回答も多く頂いています。部屋探しの人の要望に合致しているのだと思います。
設備や機能というハードだけでなく、デザインや色合い、小さな棚のようなインテリアや、照明のような雰囲気づくりまで、やれることはたくさんあります。快適な生活を楽しめるような住まいづくりという目的に向かって、もっと研究していきます。きっと10年後の賃貸住宅は現在と大きく変わっているでしょう。何故なら部屋余りがすすみ、競争がどんどん激しくなっていくからです。
当社に来てくれたお客様は、当社の賃貸住宅の管理方針・営業姿勢を評価してくれています。当社の事はホームページで調べてきています。入居者サービス・24時間対応・防犯体制・お掃除隊などのソフトを決定理由にしています。こういうソフト面は外見からは分かりづらく、今まではあまり理解されていませんでした。今年は当社を選んだ理由に多く挙げられていました。
「礼金0・敷金0・退去時修繕義務なし」という貸し方も効果がありました。ネット検索のキーワードになっています。以前は何か裏があるのではないかという疑念を晴らせなかった感じもありましたが、今年は素直に評価してくれました。
これまでも学生に対しては仲介手数料10%割引をしていましたが、今年は新入生に限り50%割引に拡大しました。これも有効でした。他社にも似たサービスがありますので、対抗しなければなりません。当社にとってはかなりの減収でした。経費を詰めることと、効率的に動くことによって補うようにします。特に効率的に動くことが重要です。
例えば部屋をご案内する時も、お客様の条件に合わせて絞り込み、3物件を見るにしても、まず一通り外観だけを見て、室内を見る物件を1つに絞り込めばかなりの時間を節約できます。お客様も一つ一つ室内を見るよりも効率が良く、時間も節約出来ます。効率的な部屋探しが出来れば、お客様もきっと喜んでくれます。
現在すすめられている民法の改正で、賃貸住宅の契約について敷金を全額返還することと、通常損耗・経年劣化を貸主負担とすることが明記されることになっています。これまで借主にとっては納得のいかなかった商慣習が法的に否定されます。
これで当社の貸し方が一般的なものになっていけば良いのですが、そうならない可能性もあります。業界の一部ではこの規定は強行規定ではないので、特約で説明し借主の了解をもらえれば、これまで通りの貸し方が維持できると考えているようです。例えば、クリーニング・クロスの張り替え・畳襖の新調などを特約で借主の費用で行うことです。
お客様である借り手の支持がなければ賃貸住宅経営は成り立ちません。貸主と借主が平等でフェアな関係を結び、双方が満足する賃貸関係をつくらなければなりません。
当社は良い賃貸関係、良い賃貸住宅経営を目指していきます。
この方向が必ずオーナー利益にかなうことだと思っています。
これからもよろしくお願い致します。
最近の記事
- 2024年10月号
- 調査の数字と現場の体感
- 2024年9月号
- 未来に誇れる現在を
- 2024年8月号
- これからの社会に備えて
- 2024年7月号
- 目の前の一人に真摯に
- 2024年6月号
- 遺言書作成のススメ