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The Newsletter for Owners
2024年8月号
これからの社会に備えて
外出するのが憚られるほど、
大変な暑さが続いています。
コロナ、手足口病、溶連菌と、
感染症が流行っています。
くれぐれもご自愛ください
これからの社会に備えて
池田 峰
体温を上回る気温、上昇する海面水温、洗車機に入っているかのような暴風雨。すっかりお馴染みとなってしまった「記録的に暑い夏」が、今年もやってきました。
そんな中、先日、インターネットのニュースで面白い見出しを見かけました。「英語の『夏』、比較級から最上級に格上げ 地球沸騰化で」というものです。
“夏を意味する英単語の「summer」は12世紀に「sum」から比較級の「summer」に格上げされて現在まで使用されているが、近年の暑さは比較級程度ではとても表現しきれないので、このたび900年ぶりの格上げとして最上級「summest」にするべきだとの声が上がっている”という内容のものでした。
実はこれ、「実際にありそうで存在しない」社会問題や時事ネタにユーモアと風刺を織り交ぜて発信するインターネット上のニュースサイト『虚構新聞』が創造した記事だったのですが、現実と虚構のバランスが強く印象に残っていました。
すると、どうでしょう。それからしばらく経った今月1日のことです。ニュースで「126年間で『最も暑い7月』 記録」と報じられているではありませんか。なんでも、今年の7月の平均気温が統計史上最も暑かった昨年を上回り、記録の残る過去126年で「最も暑い7月」となったそうです。しかも、これで7月の平均気温は2年連続過去最高を更新。そのことも過去初めてのことだそうなので、これはもう、まさに最上級「summest」です。
当然、昔と変わったのは気候だけではありません。言葉・文化・習慣・風景・人口など、前月比、前年比では自分たちが当事者ゆえに気が付けない変化も、10年・30年・50年・70年とさかのぼってみると、小さな変化の積み重ねは社会に大きな変化をもたらしています。
例えば、30年前と比べて、空き家は2倍の900万戸になりました。
例えば、50~60年前に設置された学校プールは、今や老朽化に伴う費用の問題、少子化、教師への負担増から廃止が進み、学外の民間プールで授業を実施する学校が増えています。
例えば、70~80年前に全国のほとんどの小中高校で結成されたというPTAは、今や少子化や働き方・家族形態の変化などから、休止・廃止・外注する学校が増え始めているそうです。
これらの変化は、これからの社会を示唆してくれています。一方で、皆さまの大切な物件がある淵野辺エリアにおける地域社会となると、描かれる予想図はまた少し異なってきます。
例えば、小学生数。相模原市中央区内で10年前と比べて児童数が100人以上増えている小学校は、淵野辺エリアにある淵野辺小学校・大野北小学校の2校のみです。さらに、淵野辺小学校はまもなく児童数1000人超えのマンモス校となる見込みまであるそうです。これは、淵野辺エリアでここ10年行われた大規模な宅地開発に伴う人口増加によるものなのですが、淵野辺での宅地開発はこの先もう少し続く予定です。
例えば、人気のスーパー。近く、淵野辺エリアに新しくスーパーができると耳にしました。淵野辺エリアにも出店ブランドはいろいろありますが、「近年好評の店」「10~20年前に大人気だった店」「50年前から変わらず親しまれている店」とさまざまです。それゆえ、新店舗を出すスーパーのブランドから、団塊の世代による消費動向の変化、今後想定しているだろう主な顧客層、これから起こりうる淵野辺エリアでの変化がうかがい知れます。
そんな中、先日、埼玉県吉川市に行ってきました。昨年から構想している新たな入居者サービスの有効性を確認するためです。2012年開業の駅から広がる若い街で会社を経営する社長にお話をうかがってきたのですが、喜んでいただけるサービスになる手ごたえがありました。
また、築40年になる管理物件の建て替えが決まりました。2026年2月竣工予定です。相続と30年後の出口を見据えた一つの解になるだろうプロジェクトです。完成時には内覧会開催など、当通信をご覧の皆さまと共有させていただく機会を設けさせていただく予定です。
10年後すら正確な予測は不可能ですが、日々積み重ねられる小さな変化や予兆を五感で察知し、オーナーの皆さまの資産価値を最大化し続けるための備えを怠らず行ってまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。
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