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The Newsletter for Owners
2019年9月号
「これからの課題」と「絶対評価で選ばれる」
朝・夕、不意に涼しさを感じます。秋です。
お元気にお過ごしでしょうか。
これからの課題
池田 信
10月1日より、消費税が10%になります。景気の落ち込みが心配されています。
居住用の賃貸には消費税はかかりませんので、オーナーの皆様の多くは影響がありません。
それに対し事業用の賃貸と駐車場は、消費税の対象になります。しかし、年間売上が1,000万円以下なら対象外です。増税の対象となるオーナーの方々とは個別にお話させて頂きます。
基本的には、不動産賃貸の賃料設定は1,000円単位になっていますので、2%程度は呑み込んで頂ければ幸いです。大切なことは、満室・満車を目指し、稼働率を上げることです。
これまでの10年、20年を振り返ってみますと、賃料、駐車料は継続して下がっています。
供給が増加し、需要が減少してきたからです。人口の減少や年齢の高齢化もありますし、持ち家率は60%を越えて上昇しています。
街を歩くと、ランドマークといってよい好立地の商業物件にテナント募集の看板が出ていることがあります。借りたい人がいない訳のない場所ですが、空いているとしたら、募集条件が厳しすぎるのです。また繁盛していると思われるお店が突然閉店することがあります。いろいろな事情があるのでしょうが、賃料が高どまりしていることが1つの理由です。
当社でもアパート・マンションを退室する人に退室理由を聞くと、家賃を安くするためという理由を上げる人がいます。
当社管理物件について、周囲の状況や経済状況をみながら、家賃を下げる必要が出てくるかもしれません。大切なのは、満室稼働です。目標は良い賃貸住宅経営です。
オーナーの皆様のご理解とご協力を得ながらすすんでいきます。
これからもよろしくお願いいたします。
絶対評価で選ばれる
池田 峰
先日、大阪の宅建協会でトーコーキッチンのお話をさせていただく機会を賜りました。宅建協会会員企業の取り組み事例を知り、そこから得たヒントを実践に生かそうという勉強会でした。ご参加くださった方々は皆さま大変熱心にご聴講くださり、強い関心を持っていただくことができました。
ご存知のとおり、賃貸物件における差別化は手詰まり感が否めません。容易にできる差別化は瞬く間に普及し、単なる“同一化”に帰結してしまいます。そのため、根本的な差別化が必要となりますが、やはりそう簡単には見当たらないため、結果として、とりあえずの賃料値下げで入居促進を図ることが一般的な流れとなってしまっているのではないでしょうか。
そこで当社は、皆さまからお預かりしている大切なご資産の価値を落とさずに、相対評価ではなく絶対評価で選んでいただくために、入居者サービスの一環としてトーコーキッチンの運営を2015年から開始しました。
そんな中、こんなタイトルの記事を見かけました。
「トースト1枚焼くだけで3万円。なぜ一点豪華主義家電が売れるのか」
内容は、一台3万円という高価なトースター「三菱ブレッドオーブン」が今売れていて、そのトースターはなんとパンが1枚焼けるだけという斬新な造りになっているというものでした。ただし、確かに焼けるのは一度に1枚きりなのですが、これで焼いたトーストが格別においしいということで大人気となっているというのです。
賃貸住宅業界同様、手詰まり感があったとされるトースター業界に新風を吹かせたのは、トーコーキッチン誕生と同じ2015年にバルミューダが発売した「ザ・トースター」でした。その反響を受けた後、様々な要望を取りこぼさないように開発するものづくりは時代遅れとし、多機能を捨てて「すべてはトーストをおいしく焼くために」開発されたトースターが各社から続々発売されました。そこで、今回の1枚焼きトースター「三菱ブレッドオーブン」の誕生とその大ヒットです。
情報過多で物質に溢れた“豊かな時代”の欲望は、価格の高低よりも真の対価が見出されるものや、人間らしい幸福を得られるものを相対評価ではなく絶対評価で選ぶという消費性向の変化を生んでいるのではないでしょうか。
これからも当社は、借り手・貸し手ともに「東郊住宅社だから」と絶対評価で選んでいただき、「東郊住宅社でよかった」と思っていただけるような仕事を丁寧に一つひとつ積み重ねて参ります。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
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