オーナー通信セミナー開催報告やオーナー様に役立つ情報、お届けします。

The Newsletter for Owners

2017年6月号

変動する世の中における安定顧客の確保

いよいよ夏になります。
暑い夏を予感させる日が多くなりました。
お元気にお過ごしでしょうか。

6月10日(土)にオーナーセミナーを行います。

今回は二村ヤソ子先生の健康体操がメインセミナーです。健康が何より大切と思っています。
健康について勉強することが大切です。

ミニセミナーでは当社の茶園が、日頃の入居者の要望について報告をします。入居者からは毎日何件もいろいろな要望があります。入居者の皆様の要望に応えつつ、理解をもとめ、気持ちよく住んでもらえる環境づくりをしています。住んだ人でなければわからない要望もあり、参考にしながら、良い環境をつくるよう心がけています。

最近、「部屋にいたら玄関のドアを叩く音がしてびっくりした、何かやっているのですか」という相談がありました。マンションの共用部の掃除業者が玄関ドアを拭いていたのです。アパート・マンションでは玄関ドアは共用部になっていて、掃除業者は当然のこととしてドアの外側を清掃していたのです。部屋の中の住人としては、突然ドアを叩かれたと思ったのです。一戸建て住居とアパート・マンションの違いです。話をして理解してもらいました。

こんなこともありました。部屋に隙間風が入ってくるという要望でした。この部屋には、24時間換気の設備がついていました。平成15年からシックハウス病対策として、新築住宅に24時間の強制換気設備が義務づけられました。そのため24時間、小さな換気扇が回っているのです。入居者はそれを知らず、隙間風と勘違いしたのです。説明をしてご理解を得ました。

室内の火災警報機は平成18年から義務化されています。火災警報機の寿命は10年ですから、そろそろ取り替えの時期に入っています。順次やっていくつもりですので、ご協力をお願いします。

このように入居者の要望も多様ですが、入居者との関係づくりには、トーコーキッチンが役立っています。入居者との日頃のコミュニケーション、信頼関係がありますので、意思の交流が可能になっています。笑顔で話ができる関係が大切です。

当社では、年に2回、事務所を休みにして大掃除をしています。今年も6月中に予定していたのですが、清掃業者からできないと断られてしまいました。人手不足と職人の高齢化が理由です。

人手が足りない、高齢化した、職人がいないという理由は、これからいろいろな分野で起きてきそうです。今話題になっているヤマトの宅急便の見直し問題もそうです。コンビニなども、アルバイトやパートを多用し、最低賃金の時給と、社会保険と所得税を免れた労働によって成立しています。いつまで続けることができるか疑問です。

商店街の中から、肉屋、魚屋、酒屋、八百屋、本屋、金物店、洋服店、蕎麦屋、菓子屋、パン屋、スポーツ用品店、呉服店、薬局、花屋、美容室、お茶屋、和菓子屋など、多様な店がなくなっています。代わって、大型店、チェーン店、コンビニが進出しています。人口減少や、高齢化や、若者の減少などが大きな原因です。その大型店、チェーン店、コンビニの繁栄もいつまで続くか疑問です。街の個人商店の復活が期待されます。

最近、千葉の農村に行く機会がありましたが、綺麗に田植えの終わった水田がある一方、放置された農地も多く見かけました。高齢化のため耕作ができない農家が増えているとのことでした。
保育士や介護士も不足していると報じられています。教師も過重労働のため志願者が減っているとのことです。

市場経済の中でバランスのとれた労働配置が実現されるまでには、相当の時間と痛みが必要なのです。
社会の変化の中で、グローバルな競争に勝っていく会社と、脱落していく会社・商店が分かれていきます。その結果、富裕層とそれ以外の多くの人に分かれていきます。

当社から見れば、そういう流れの中で、安定した顧客の確保が課題となります。
学生と若者と、堅実なファミリー層と、安定した高齢者が現在の当社の顧客です。

当社の入居者選定の基準は、安定して家賃を支払ってくれるかどうかというただ一点です。年齢も国籍も性別も関係ありません。そのうえで周囲と調和した生活をしてくれれば良いのです。継続性も10年見込めれば良しとしています。

良い賃貸経営をオーナーの皆様と共に目指していきたいと思います。
これからもよろしくお願い致します。

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