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2015年3月号
中国人留学生増加による外国人専用保険会社の採用と効果
春を感じる日が多くなりました。梅も満開です。
庭ではいつの間にか水仙の芽が伸びていました。
お元気にお過ごしでしょうか。
いま当社には毎日多くの新入生が部屋探しに来店しています。
桜美林・麻布・青山の三大学の新入生です。
空室もだいぶ少なくなり、あと少しで満室になります。部屋探しの新入生はホームページや大学の部屋紹介の冊子などで当社の事をよく研究していますから、あまり迷わずに当社管理の部屋の中から決めてくれます。当社の24時間対応や、カードキーなどの防犯体制、インターネット設備、家電設置などを評価してくれています。
これからは国立大と併願の人が多くなります。国立大を優先する人が多いため、最後まで大学が決まりません。中には3月28日まで補欠合格の発表があるため、最後の最後まで決まらない人がいます。部屋の仮申込をしてもキャンセルになるかもしれません。合格を願う気持ちはあるものの、合格するとキャンセルになります。4月に入っても探しに来る人がいるのを期待するばかりです。
インターネット設備は、オーナーが一括で申込み設備をし、料金を払っています。一部屋当たり2,000円~3,000円のコストですが、入居者にとっては5,000円の価値があります。そのため部屋決めをする時にその分家賃を低く評価してくれますので、決めやすくなっています。おすすめをしても説得力があります。
3月に入っても業者間情報誌には空室がいっぱいあります。いかに供給が需要を上回っているかという証拠です。家賃の値下がりも加速していっています。家賃だけの競争にならないよう付加価値を付けていかなければなりません。
管理業協会の本部から、空室を不正利用して犯罪に使うケースがあるので注意するよう警告文がきました。空室の鍵のある処を電話で聞き出したり、部屋探しの振りをして案内させて鍵の入手方法を覚えたりして空室に入り込み、不正な方法で送らせた商品の送り先にして商品を入手する犯罪があるそうです。
また、空室に入り込んでエアコンや給湯器を盗むという犯罪もあります。当社では空室のある建物に鍵を置かないようにしています。他業者が案内する時は、当社が鍵を開けに行くか、鍵を取りに来てもらうかのどちらかにしています。オーナーの皆様の資産をお預かりするのですから当然のことです。
最近は家賃保証会社を使うことがだいぶ一般的になってきました。当社も15年位前から少しずつ使っています。現在では当社の管理しているアパート・マンションの入居者の10%位になります。当社が保証会社の保証を入居の条件とする人は、ほとんど社会人です。学生の場合は親が保証人になってくれれば保証会社は使っていません。
今回新しいケースとして、日本人の連帯保証人も緊急連絡先もない中国からの留学生が部屋探しに来ました。日本語も充分に話せません。現在使っている保証会社3社は、日本人の緊急連絡先がないと保証を引き受けてくれません。
そこで新しい保証会社を採用しました。この会社は日本人との関係を条件にしていません。入学先や就職先の入学許可証・就業証明書があれば保証をしてくれます。この会社は外国人専門の保証会社で、英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ネパール語に対応しているそうです。外国語での生活支援サービスも行っているのだそうです。GTNという略称で、グローバル・トラスト・ネットワークの略だそうです。
当社が保証会社を使った方がよいと考えるのは、連帯保証人制度に弱点があるからです。連帯保証人になっても、自覚がなかったり、途中で拒否したり、高齢になり経済力がなくなったりするからです。
現在改正を検討している民法では連帯保証人の責任範囲を限定する案が出ています。具体的に上限金額を決めようというものです。賃貸借契約の連帯保証人の上限金額をどのように決められるのでしょうか。延滞家賃の保証の上限は、家賃の何ヶ月分が妥当なのでしょうか。原状回復費は上限をどう設定したら良いのでしょうか。これはなかなか難問です。
現在でも親に連帯保証を頼むより、お金を払って保証会社に保証を頼んだ方が良いという人もいます。住宅ローンにローン保証会社、事業用融資に保証協会というように、賃貸借には家賃保証会社が当たり前という日も近いと思います。
現在当社はGTNを加えて4つの保証会社を使っています。リスク分散を考えて使い分けています。これからも家賃管理をしていくうえで、事故のない家賃集金を遂行していくつもりです。
移動の多いシーズンも終わりが近づいてきました。
これまで事故もなく順調に集客しています。
これからもよろしくお願いします。
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