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The Newsletter for Owners
2011年8月号
更新料をめぐる最高裁判決がありました。
暑中お見舞い申し上げます。 遮光カーテンのおかげで、節電しながら快適に仕事をしています。 7月24日のアナログからデジタルへの切り替えは無事に済みました。 ケーブルの繋ぎ方が分からないという方が3~4人、リモコンが作動しないという方が1人いましたが、当社社員が訪問して解決しました。 1年以上前から対応してきましたが、長期に入居している人の所の受信方法がはっきりしていないので、フタを開けてみなければ分からないという不安がありました。 何事もなく切り替えに対応出来ました。オーナーの皆様のご協力に感謝致します。
これからお盆にかけて例年部屋探しのお客様が少なくなります。当社でも交代で夏休みをとらせて頂きます。とはいえ管理会社ですので、会社としては休まず、突然お申し出のある入居者要望に対応出来るような人員配置をしています。また、休みを使って部屋探しをされるお客様や、急いでいるお客様もいらっしゃるので、その為の待機もしています。 このところ来店するお客様は少なくなっていますが、紹介やリピーターのお客様は確実にいます。最近目立つのが、ダウンサイジングするお客様です。実家が福島で被災したため、女性の大学生が現在の住まいより安い住まいへ移るという事を前回紹介しましたが、こういうダウンサイジングでより安い家賃の所へ引っ越しをするというリピーターの方が増えています。理由は経済的なものであったり、大学生から社会人への自立であったりです。外国の留学生では、円高というのも理由になりそうです。 昨日来店した男子学生は、親が4万9千円のマンションで良いというのに、3万円台のものを探したいと言って決めてくれませんでした。 来客が少ない分、管理業務に力を入れています。 空室の空気の入れ替え、排水トラップの水張り、日除けのカーテン掛け、清掃などをしています。外部の清掃、除草、自転車やオートバイの片付けもしっかりやっています。 退室後の修繕工事は、請負業者と立ち合って、最善 の方法でリメイク出来るよう現場で知恵を出し合っ ています。社内にデザイン力のある人が2人いるの で、思い切ってデザイン化するようにしています。 個性のある部屋は、家賃・立地・環境といった問題 を簡単に飛び越える力があります。担当する社員か ら提案がありましたら、是非応じて下さい。 後悔はさせません。
7月15日には全国賃貸関係者全員の注目の的だった、更新料をめぐる最高裁判決がありました。結果は貸主側の勝訴、借主側の敗訴でした。これは意外でした。 しかし、消費者ローンの過払い利息返還請求のように、更新料の取り戻しに発展しなくて済んだという意味では混乱が避けられて良かったと思います。更に契約自由の原則から、約束したことは守る、契約条項は守るという原則を確認したことも良かったと思います。しかし、「高額でなければ有効」というのはどうでしょうか。例えば、10万円が高額か高額ではないか人によって大いに違います。更に、更新料は「賃料の補充・前払い・契約を継続するための対価」という理由に至っては、全く納得がいきません。 現在の賃貸市場は借り手市場で、契約の継続で利益があるのは貸主であり、賃料は継続的に下がっていて、空室率は20%を超えているからです。従って、賃料の補充・前払いというのは貸主側が必要になります。賃料の戻しがあっても不思議ではありません。 全国紙各紙の社説も今回の最高裁判決を評価していませんでした。 この判決を受けて更新料を取り続けたり、通常損耗まで修繕義務を課し続けたりする貸主・管理会社は、入居者・入居希望者・顧客から見放されることになると思います。 合法であること、違法でないことと、商売・事業とは別です。顧客に選ばれ続ける経営を選択しましょう。
世の中は不況ですが、列をつくっているラーメン屋さんや待ち客のでる飲食店も相変わらず見かけます。 当社も誠実に、坦々とこれまでの経営路線をオーナーの皆様と共に継続していきます。 これからもよろしくお願い致します。
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