オーナー通信セミナー開催報告やオーナー様に役立つ情報、お届けします。

The Newsletter for Owners

2023年9月号

賃貸住宅経営のあり方を見つめて

処暑、白露と暦は進み、
朝夕は涼しさを帯びてきました。
夏バテしやすい時期です。
ご注意ください。


賃貸住宅経営のあり方を見つめて
池田 峰


去る7月19日・20日に有明にある東京ビッグサイトにて、賃貸住宅業界最大級のイベント「賃貸住宅フェア2023」が開催されました。主催は賃貸住宅業界向け専門紙「全国賃貸住宅新聞」、不動産オーナー向け経営情報誌「家主と地主」を発行する全国賃貸住宅新聞社です。

感染症法に基づく外出自粛要請や行動制限がなくなった今年は、150以上もの企業ブース、80以上もの講座が展開されており、会場は熱気に満ちあふれていました。日本全国から訪れた来場者は2日間で約17,000人と、すっかりコロナ前の水準に戻ったそうです。

毎年開催される賃貸住宅フェアでは、リフォーム・リノベーション・住宅設備などといった空室対策に有効な情報をはじめ、不動産テック・空き家/空き地活用・高齢者見守りサービスなど時代に即した新しい領域の最先端情報、相続・節税対策など不動産オーナーなら誰もが直面する課題に役立つ情報など、賃貸住宅経営にまつわるあらゆる情報が得られます。

出展企業ブースはトレンドを肌で感じながら現物を見られるチャンス、講座は一日でいろいろなジャンルの話を一度に聞けるチャンスです。私も勉強をしに行くのですが、その度に思いもよらないヒントに出会えるので、「百聞は一見に如かず」だといつも痛感します。来年2024年は8月6日・7日開催です。皆様もぜひ一度足をお運びください。

余談ですが、賃貸住宅フェアでの1,000人を超える来場者アンケートによると、不動産オーナー、不動産会社ともにリフォームやリノベーションに対するニーズが強く感じられる結果だったそうです。「全国賃貸住宅新聞」8月28日号の編集後記では、「人口減少の中、新築に頼らず、いかに既存物件の魅力の維持・向上を図るかが大きな課題になっている証左」と記されていました。
そんな中、今年は賃貸住宅フェアの講座に登壇する機会をいただきました。講座のテーマは「待ったなしの高齢入居者受け入れ ~先進事例に見る可能性と課題~」です。

65歳以上のお部屋探し専門の賃貸情報サイトを運営する株式会社R65の山本氏を進行役に、東海3県で120拠点構えて管理戸数が全国17位の91,000戸という株式会社ニッショーの佐々木氏と、小さな町の小さな不動産屋の二代目な私が、座談会形式で高齢者受け入れに関して各々の取り組みから現状を紹介するというものでした。

65歳以上に限定して、高齢者でも入居歓迎・入居可能な物件をご紹介することを業務にしている株式会社R65の山本氏。2014年という早い段階から、業界先駆者として高齢者入居の受け入れを積極的に取り組んでいる株式会社ニッショーの佐々木氏。「そんなお2人を前に、高齢入居者獲得に特別な取り組みをしていない私がお話できることなどとてもありません」と一度はお断りしたのですが、当社をメンバーに選んだ理由を聞いて、僭越ながら受けさせていただくことにしました。

その理由とは、「トーコーキッチンやゴーヨーキーキーといった高齢者にこだわらない入居者サービスが、結果的に高齢入居者を呼び寄せている新たな視点」だったからです。そして、「それは賃貸不動産業界における高齢入居者受け入れに対する考え方の提案につながる」というのです。

当日、三者三様、それぞれ全く異なる立場ではありましたが、座談会を通じて各々が語る高齢入居者受け入れに対する想いや問題点は不思議なほど共通しており、立ち見が出るくらい盛況だった会場からも非常に多くの共感を得ることができました。

当社の話も、2016年開催の賃貸住宅フェアで運営開始間もないトーコーキッチンを単独で講演させていただいたときは来場者の方々の頭の上に「?」マークがはっきりと見えるくらい理解を得られませんでしたが、今回は信じられないほどの共感をいただくことができました。

2015年のトーコーキッチン運営開始当時、少子化・人口減少・超高齢化社会へと突き進む5年後10年後にも満室を続ける賃貸住宅経営のあり方を見つめ、その正しい解決法の1つであると確信して取り組みを始めたトーコーキッチンに対する関心の高まりを肌で感じました。

そこで、一つ告知をさせてください。皆様からの不断のお力添えにより、この度、トーコーキッチンの本を出版させていただく機会を賜ることができました。本の前半にはトーコーキッチンで巻き起こったエピソードを、後半にはどのようにしてトーコーキッチンは生まれ、そして運営されているのかを記させていただいています。出版は来月10月の予定です。

当通信を郵送させていただいている皆様のお手元には拙著が届くよう手配させていただいております。ご笑覧いただけますと幸甚です。

最近の記事
2024年4月号
2024年の繁忙期
2024年3月号
私たちの為事
2024年2月号
段取り八分
2024年1月号
新年の始まり
2023年12月号
基本の「基」
過去の記事
2024年

1月号

2月号

3月号

4月号

2023年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2022年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2021年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2020年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2019年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2018年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2017年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2016年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2015年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2014年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2013年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2012年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2011年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2010年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2009年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号

2008年

1月号

2月号

3月号

4月号

5月号

6月号

7月号

8月号

9月号

10月号

11月号

12月号