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2014年11月号
地方から進学してくる学生の獲得競争
もう立冬ですが、まだまだ暑い日があり、半袖でも着たくなります。
それでも朝晩の冷え込みはあり、紅葉がすすんでいます。
お元気にお過ごしでしょうか。
先日都内に住んでいる友人から、荻窪でアパート・マンションを探していると相談されました。
ボランティアで社会福祉の仕事をしていて、そこで世話をしている独身の男性が住み替えたいのだそうです。荻窪の駅から徒歩10分以内で、2部屋で家賃7万円までという条件でした。調べてみると3件該当する物件がありました。
但し、いずれも築40年~55年までのものでした。50年前というと昭和39年で東京オリンピックの年です。写真で見る限り建物はまだしっかりしていて綺麗でした。アパート・マンションは、手入れしていれば築50年でも60年でも大丈夫なのでしょう。木造もあれば鉄骨造もありました。当社でお預かりしているアパート・マンションにも30年を超える建物がでてきていますが、手入れをすればまだまだ使えると実感しました。
最近の新聞で、都内の私立大学が首都圏以外の地方から上京して入学する学生に、奨学金を出すことを始めているという記事が載っていました。青山学院大学もやっています。地方から進学してくる学生を取り込むためです。
昔のように何がなんでも都内の有名私立大を目指す時代ではなくなっています。地方の学生は自宅から出来るだけ近くの、それも国公立大を目指す時代です。麻布大学のように獣医学部という特別な学部をもっている大学は全国から学生を集められますが、それ以外の大学は学生を集めるのに苦労しています。いよいよ大学をめぐる状況も大きく変わってきています。大学は学生を集めるのが大変、アパート・マンションは入居者を集めるのが大変という時代です。
入居者獲得競争は激しくなるばかりです。競争に勝って入居者を獲得するためにはどうしたら良いのか、真剣に考えなければいけません。家賃の値下げ競争はますます激しくなっています。部屋探しの人に選んでもらえる部屋づくりをしていかなければなりません。
先月は退室した人の3人に1人は退室理由として実家に帰るという理由を挙げていました。
独立した生活をやめて、実家に帰るのは経済的な理由が大きいのだと思います。
今アメリカの経済学者の経済格差についての本がベストセラーになっています。私達の身のまわりをみても格差を感じます。豊かな人と貧しい人の格差、大都市と地方の格差、老人と若者の格差などです。
新聞によりますと、貯金を全く持っていない人が30%もいるのだそうです。何かあればすぐ生活に困ってしまいます。生活保護を受けている人が216万人になっているとのことです。
最近、東北や北海道から就職のために部屋探しに来る人が何人かいました。
就職先は牛丼店だったりエステティックサロンだったりです。地方には全く仕事がないと言っていました。逆に都内を歩いてみると、大きいビルやマンションが建築中であったり、華やかな商業施設がオープンしたり賑やかです。2020年の東京オリンピックを目指して開発ラッシュだそうです。
健康でスポーツを楽しむ高齢者がいます。年金をもらい貯えもあり、自己所有の借り入れのない住宅を持ち、生活に不安がありません。若者は年収200万円以下の人が増えているのだそうです。仕事も非正規の不安定な職場が増えています。仕事も時給の仕事です。
こういう状況ですから、アパート・マンション経営の対象として良い入居者を見つけるのは大変です。豊かな人は住宅に困っていません。賃貸住宅を探している人は、家賃を継続的に払ってもらえるか心配になるような人が多くいます。家賃保証会社なども利用し、滞納リスクを減らしながら入居者選びをしていかなければなりません。
11月22日(土)にオーナーセミナーを行います。
メインセミナーは認知症予防の健康法です。これからの時代、何があるかわかりません。
どんなことが起きても大切なのは健康です。健康であるための勉強をします。
当社からはベテラン社員の茶園から最近の入居者要望の報告をします。
多様な入居者要望を当社がどのように応えていっているかをまとめました。
是非お越し下さい。
冬を迎える今、お身体を大切にして下さい。
これからもよろしくお願いします。
■■■ 新入社員紹介 ■■■
はじめまして、10月より中途入社致しました輿水(コシミズ)と申します。
前職は自動車メーカーでエンジンの設計をしておりました。畑違いの業種ですが、学生時代に東郊住宅社でインターンシップを2年間行っており、この会社での仕事が好きで入社致しました。
私が青山学院大学在学中に、大学内で行われているお部屋探しの相談会に参加させて頂き、後輩となる新入生の接客をさせて頂いたことがありました。不安と緊張の表情で部屋を探しにきた新入生が、帰る時には最高の笑顔で『これから、よろしくお願いします!』と言って頂けた瞬間は今でも忘れられません。一人ひとりのお客様との縁を大切に、一人でも多くのお客様に、笑顔になって頂けるよう、接客をさせて頂きます。
大学、大学院の6年間を過した淵野辺周辺の街並みは変わっており、懐かしさを感じる反面、時代の移り変わりに期待と不安を感じています。
時代の変化に取り残されないよう努めて参りますので、ご指導の程よろしくお願い致します。
輿水泰良
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