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The Newsletter for Owners
2017年5月号
NHKの反響とこれからの賃貸住宅経営
5月になり、天候も落ち着き、初夏らしい日が続きます。
新緑が鮮やかです。
お元気にお過ごしでしょうか。
繁忙期も過ぎ、来客は少なくなっています。
これからしばらくは、お預かりしているアパート・マンション・駐車場の商品価値向上の仕事に集中します。
基本方針は、入居者・利用者に喜ばれる改善を行うことです。
現在の重要項目は次の通りです。
設 備 :宅配ロッカー、ゴミボックス、インターネット
防 犯 :防犯カメラ、木戸・しきり
外 装 :塗装、修理
外回り : 除草、植木の剪定、自転車置き場、段差
定期点検 :消防、受水槽、屋上
その他 : 改善できるところ
いつもやっていることですが、この時期に集中してやります。
5月8日(月)NHKの「おはよう日本」という番組でトーコーキッチンが紹介されました。朝食100円で、若者・学生に食事と交流の場を提供していること、働く母親の仕事の合間の食事の場になっていること、独り暮らしの高齢者が食事と若者との交流を楽しみ、生き甲斐にしていることなどを伝えていました。
放送後にはテレビを観たという知人や同業者からの連絡がありました。転勤の人をかかえる会社の総務の人からは、部屋についての問い合わせがありました。
トーコーキッチンをはじめてから1年半になります。トーコーキッチンがあるので部屋を決めた人、淵野辺に住むという人が何人もいました。中には、通学に1時間掛かっても淵野辺に住むという学生もいました。賃貸住宅の入居者が求めているサービスの一部をトーコーキッチンが実現しているのは確かです。
先日、日経新聞に桜美林大学がキャンパスを新宿に新設するという記事が載っていました。2年後の2019年に新大久保駅から徒歩10分のところに5階建の校舎を新築し、町田本校から約2000人の学生が移動するとのことです。
今、大学は、新入生募集のための競争が激しくなっていて、郊外から都心へキャンパスを移動する例が増えています。青山学院大学も3年前に文系の学部を渋谷本校に移し、約7000人の学生が移転しました。
淵野辺は大きく影響を受けます。大学生向けのアパート・マンションは増えているのに学生は減っています。入居者獲得競争は激しくなっていきます。空室が増えると家賃も値下がりします。
アパート・マンションの建設ラッシュは続き、政府や日銀もアパートローンの行き過ぎを警戒しています。銀行は超金融緩和のなかで、貸し出し先をもとめてアパートローンを急増させているのです。
銀行からすれば、融資先は高収入の人が多く、担保もとれるので融資し易いとのことです。実際テレビのコマーシャルでも、頭金なし、土地なしでアパート経営が始められると宣伝しています。
アパートを売る会社は好調のようです。ローンでアパートを買い、月々の家賃収入で返済していくというやり方です。長期ローン・超低金利で借り入れ、計画家賃で貸せて、空きがなければ返済できるという想定です。それが30年、35年続くという仮定です。これからの社会変化を考えるとありえない想定です。アパート・マンション市場の撹乱要因です。
アパート・マンション経営をするのに良い時代は終わっています。
これからは損をすることも計算に入れた経営者の覚悟が必要です。
とはいえ、この状況でも良い賃貸住宅経営を続けていける、どうにかやっていけると思っています。賃貸住宅を求めている人がいる限り可能です。
トーコーキッチンはその1つの試みです。
今後も工夫してやっていきます。オーナーの皆様のご協力も欠かせません。
これからもよろしくお願いします。
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