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The Newsletter for Owners

2011年12月号

「満室経営」を実現できるよう頑張ります。

もう12月になりました。今年もあと僅かです。 暖かい日と寒い日がめまぐるしく入れ替わっています。 いかがお過ごしでしょうか。 今年は3月11日の大地震と原発事故で大変な年でした。 大地震と大津波は1,000年に一度といわれました。原発事故はあり得ないと言われて50年経過していました。大津波が街も人も車も港も呑み込む様子は恐ろしいものでした。放射能は目に見えず、感じることも出来ないのですが、人体を破壊する作用を持っていることは証明されています。原発が止まることによって電力不足も発生しています。この事故と災害によって日本の景気も打撃を受けました。日本中あらゆる業種でマイナスの影響を受けています。 賃貸住宅管理業界も入居者の減少と入居率の悪化に苦しんでいます。来年も今年と同じような状況が続くと予想しています。原発事故が終息して電力不足が解消するまで、このマイナスの影響は続くと思います。 更に追い打ちをかけて、ヨーロッパの国家債務危機が続いています。国家の信用が大打撃を受けています。国家が緊縮財政をすると公務員を減給・減員したり、社会保障や年金を減額しますので、社会が騒然としてきます。 影響が日本にまで及べば日本の国債も売られ、金利が暴騰したりします。日本は国債残高の国内生産比が世界一高いのですから、いったん日本国の信用が揺らげば大混乱に陥ります。地震と社会経済の混乱が一緒にやってきたことがありました。関東大震災の後、第二次世界大戦まで混乱が続きました。来年は日本の実力が問われる年になりそうです。

今月に入り来年の新入生の部屋探しが少しずつ始まっています。青山学院や桜美林の新入生です。学校紹介や入居者の紹介、口コミ、ネット検索で当社を探して来店されます。 10年前だと10月の終わり頃から桜美林の女子学生が、寮を出なければならないという理由で部屋探しに来ていました。寮に1年しかいられなかったのです。今では寮も増えましたが、寮を利用する学生も減って、寮自体が余っています。全く様子が変わりました。青山学院の文系の学生は来年1年間だけ相模原キャンパスで、2年生からは渋谷の本校へ移動します。そのため相模原に下宿する学生は減ると予想されます。その上この不景気ですから、下宿する学生自体が減ると思われます。多少無理をしても自宅通学を選ぶのです。

新聞で歯学部の授業料が大幅に減額されているという記事がありました。平成19年度に6年間で5,700万円だった授業料が、平成24年度には2,048万円になった学校があるとのことです。実に65%減です。学生数も113人の定員に40人しか集まらないのだそうです。一般の大学でも私立の4年制大学の半分は定員割れだそうです。 若者人口が減っていく中で、大学の学生獲得競争は激しくなっています。 アパート・マンションの経営も、若者人口の減少、不景気の長期化、 企業の海外移転、分譲住宅購入との競合などで、大きな影響を受け ています。入居希望者の減少、空室の増加などで競争は激しくなっ ています。それでもハウスメーカーや賃貸に特化した建築業者は新 築をしています。

この激しい競争に勝ち続けなければなりません。 当社には勝ち続ける力があると確信しています。何故なら顧客に支 持されているからです。とはいえ、来年会社の売上げは減ると予想 しています。収入が減れば支出を減らすという当たり前のことをし ます。売上げを上げようと無理な営業をしたり、人集めの為に広告費を増やしたりすれば、当社の良い接客や入居者サービスが失われてしまいます。無理をせず、ゆっくりと耐えていくというイメージで運営しています。 昔から言われている言葉『入るを量りて出ずるを制す』を実践しています。 また、全力を挙げて「満室経営」を実現できるよう頑張ります。 当社にはその力があります。 今年もお世話になりました。良い年をお迎え下さい。

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