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The Newsletter for Owners
2023年10月号
安定した賃貸経営の継続実現を目指して
秋の空気を感じるようになり、
寒暖の差が強く感じられます。
皆様も体調管理には、
くれぐれもご注意ください。
安定した賃貸経営の継続実現を目指して
池田 峰
淵野辺公園内にある「銀河アリーナ」が2027年3月で運営が終了する見通しとなりました。夏は水泳プール、冬はアイススケート場として30年以上にわたり利用されている施設です。
同施設が建設されていた当時、「第2次ベビーブーム」ピークの昭和48年生まれの私は隣接する高校に通っていたため、その勢いある建設風景を教室の窓からよく眺めていました。
1991年の開業以降、各種スポーツイベントをはじめ、市民に愛されるスポーツ施設として広く活用されてきたものの、大規模な改修費を要する老朽化と利用者数の減少により、存続が難しいと判断されたのでした。
一方で、ちょうど2年前の2021年10月にトーコーキッチンで導入したキャッシュレス決済。その利用率は日を追うごとにメキメキと右肩上がりで上昇し続けています。
導入当初はキャッシュレス決済利用者がほんの1割程度だったのですが、2割、3割、4割と増え続け、今では6~7割にまでなっています。言い換えると、2年が経過した今では、現金払いが少数派。わずか3~4割だけになったということです。
キャッシュレス決済に関する特別なキャンペーンなどは一切していませんし、利用を推進するような斡旋も一切していません。世の中の自然の流れによる結果なのです。
2020年1月号の当通信で次のようなことを記させていただきました。
5年後の2025年には団塊の世代全員が後期高齢者となり、
国民の約18%が75歳以上になります。
65歳以上でみると国民の約30%に及び、
65歳以上の男性約17%・女性約23%が
一人暮らしになると推計されています。
一方、空き家率は20%台に昇るといわれています。
皆様ご存じ、いわゆる「2025年問題」です。仕事で受ける相談でも、自身の身の回りでも、日々、この人口構成比の変化による強い流れをひしひしと感じるようになってきています。
市運営のスポーツ施設の閉鎖が決まる一方、キャッシュレス決済利用者が日々増加する今日。その先の近未来にある賃貸経営のあり方を見据え、管理会社としてすべき対策を練り、今日と変わらぬ安定した賃貸経営実現を達成すべく、実行へと推し進めてまいります。
引き続き、皆様のお力添えの程、よろしくお願い申し上げます。
さて、拙著「トーコーキッチンへようこそ! ~日本一『味どう?』と聞いている不動産屋の話~」は、無事に皆様のお手元に届きましたでしょうか?
大変ありがたいことに、さっそく感想をお寄せくださった方もいらっしゃって、励みにさせていただいています。
この本には、異業界で家業を継ぐこととなった私が業界初と称される入居者向け食堂サービス「トーコーキッチン」をどのように発想し、推し進めてきたかを記させていただきました。
前半はエピソードを交えながらその世界観を、後半はその構造と仕組みをお伝えしています。
トーコーキッチンは今後の賃貸経営の安定化を図る最適解の一つだと思っています。ご笑覧いただけると嬉しいです。
書籍「トーコーキッチンへようこそ!~日本一『味どう?』と聞いている不動産屋の話~」好評発売中!
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