2025年5月号
焦らず、止まらず、サポート
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風薫る季節です。
新緑がまぶしいです。
生命の息吹を感じ、活力が湧いてきます。
お元気にお過ごしでしょうか?
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早いものです。新年度の最初の1ヶ月が瞬く間に過ぎていきました。
進学、就職、初めての一人暮らし、新天地で始める新生活。日々、新しいことや不慣れなことに立ち向かっているその姿は新緑同様にとてもまぶしく、傍らで見ている私たちも活力が湧いてきます。
しかし、緊張ばかりでは疲れてしまいます。緩和が必要です。ゴールデンウィーク帰省後に見る顔つきには穏やかさが感じられます。家族に甘えて、エネルギー補給できたのでしょう。傍らで見ている私たちも、ホッとひと安心です。
例年のことですが、ほんの1~2ヶ月前まではガチガチの様子で家賃の支払いに来社したり、キョロキョロと手持ち無沙汰な様子でトーコーキッチンのごはんを1人きりで食べたりしていた新入生も、この時期になると新しくできた友だちをトーコーキッチンに招き入れて一緒に食事を楽しむ様子も頻繁に見かけられるようになり、これまたホッとひと安心です。
惚れ惚れするような順応性の高さです! 若さの特性でしょうが、思わず微笑んでしまいます。一方で、不慣れさに由来する社会性の乏しさもまた若さの特性なのでしょう。毎年この時期に集中して多く寄せられ、対応が必要となっているご要望がいくつかあります。
親元を離れて初めての自活なので当然です。これから学んでいくのです。19歳の時に一人暮らしを始めた我が身を振り返ってみても、思い当たる節ばかりあり過ぎて冷や汗が止まりませんが、共有させていただきます。(当時ご迷惑をおかけした皆さん、すみませんでした!)
【ゴミの出し方】
この時期に最も多いご要望です。物件近隣の方から「きちんとネットがかけられていない」「指定日以外のゴミが出されている」「分別されずにゴミが出されている」「粗大ゴミが放置されている」などルールが守られていないとのご指摘に加え、「カラスに荒らされてゴミが散乱しているから今すぐ掃除に来てほしい」と清掃のご要望をいただきます。直ちに現地へ向かって清掃し、お知らせいただいた方にお礼とお詫びを伝えさせていただきます。入居者には契約時にパンフレットと共にゴミ出しのルールをお伝えしているのですが、そのような対応が発生した際には、その都度、改めてゴミの出し方を入居者に伝えて注意喚起しています。
【深夜帯の音】
新しい友だちと親睦を深める機会が多い時期ということもあり、「隣室が深夜まで友人を呼んで騒いでいたので注意してほしい」というご要望をいただきます。
【洗濯物干し】
洗濯を自分でするようになったのは一人暮らしがきっかけという入居者が多いからでしょう。風の強い日に物件近隣の方から「マンションから洗濯物が飛んで来たから取りに来てほしい」というご要望をいただくことがよくあります。
【不審業者の訪問】
初めての一人暮らしをスタートさせたばかりの入居者が多い、この状況を悪用しようとする人もいます。インターネットや電気の工事と称して訪問してくる不審業者たちです。彼らによる突然の訪問を受けて戸惑う入居者から弊社へ確認の連絡が多いのも、この時期です。
【玄関の施錠忘れ】
昔ほどではなくなりましたが、地方から引っ越してきた入居者の中には、実家では自分で玄関の鍵をかける習慣がなかったという声を聞くことがあるため、くれぐれも施錠を忘れないようにと、契約時には注意喚起をしています。
いずれも一人暮らしの不慣れさによるもので、数ヶ月前までの実家暮らしでは気にもかけたこともなかったことばかりでしょう。しかし、自活して初めて知ること、一人暮らしだからこそ気を付けるべきこと、それらを経験から学習し、今まで当たり前のように守ってもらっていたことへ感謝の念を抱くことこそ、一人暮らしにおける大切な要素であり、醍醐味です。
その機会を最大限有効活用してもらえるよう、今まさに初めての一人暮らしを実践中のみんなを、焦らず、止まらず、そっとサポートし続けたいと思っています。
当通信をご覧の皆さまも、もしお気づきのことがございましたら、どうか私たち、東郊住宅社にご連絡ください。皆が快適に暮らしていく上で、お互いが気を付けるべきことを伝えさせていただきます。
お力添えの程よろしくお願い申し上げます。
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